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指導者育成事業特別講義【スポーツイノベーション事業】
特別講義(永島昭浩さん)
令和5年3月25日(土曜日)、郡山市総合福祉センターで、元日本代表サッカー選手でサッカー解説者、スポーツキャスターの永島昭浩さんによる指導者育成講座特別講義が行われました。
永島さんの幼少期の夢は意外にもサッカーではなく、テレビ中継の影響もありプロ野球選手になることだったそうです。
小学生時代、当時の指導者にサッカーをやめたいと伝えたところ、「県内で指折りの選手になれる!」と褒められたことで、「サッカーを続けたい」「もっと上手くなりたい」と自分で練習メニューを考え、主体的に行動するようになったそうです。
永島さんは、スポーツを指導するためには二つの役割があり、(1)スポーツのルールや技術、戦術などを教える「指導者」と、(2)選手のモチベーションや自ら成長できる環境を整える「コーチング」が必要になり、この二つの役割を担う指導を行うことが子どもの健全な成長につながっていくと語ってくれました。
また、子どもが自主的に育つ環境は「舞台に立つこと」で磨かれていくと語っていました。子どもに大きな達成感を味わわせるためには、周りの大人が指導したり、声掛けをしたり、飽きさせないようにする中で、選択肢を与え、自分で選ばせることが大切で、それによって大きく成長するのだそうです。
その他にも自分の過去の経験から得た学びや技術を時に熱く、時にユーモアを交えながら語っていただき、会場の参加者は楽しそうに永島さんの話に聞き入っていました。
特別講義(佐藤敦之さん)
令和5年3月19日(日曜日)、ビッグパレットふくしまで、元陸上選手で中国電力陸上競技部ヘッドコーチの佐藤敦之さんによる特別講義が行われました。
福島県会津坂下町出身の佐藤さん。郡山市にも幼稚園から小学校時代の4年間住んでいたそうです。
中学生の時に本格的に始めた陸上競技。スポーツに熱心な父、栄養士であり食事に気を遣ってくれた母、水泳で全国大会の出場経験のある兄など、スポーツをする環境にも恵まれ、全国大会で優勝することができたそうです。
自身が出場した北京オリンピックを振り返り、オーバーワークで疲れが抜けきらない状態で臨んだため、結果が出ず、その後走ることに恐怖を覚えましたが、レースの怖さを無くすために、毎週レースに参加し、恐怖を払拭したそうです。
「本気で向き合えるスポーツが、自分に向いているスポーツ」
陸上に限らず、様々な競技を経験し、チャレンジすることが大切だそうです。
「憧れの選手がいたら、直接見に行こう」
「一人の人間として、あいさつや整理整頓など、当たり前のことを当たり前にやる」
「諦めないことでチャンスが生まれる」
佐藤さんの一つひとつの言葉に参加者は耳を傾け、うなずいていました。
特別講義(岩本勉さん)
令和5年3月16日(木曜日)、中央公民館で、元プロ野球選手の岩本勉さんによる指導者育成講座の特別講義が行われました。
小学2年生から始めた野球。リトルリーグに入るときにプロ野球選手になると決めていたそうです。
指導する上で大切なことは、しっかり伝えて、理解させること、とコミュニケーションの重要性についてのお話がありました。
「1回言ってダメなら2回言う。2回言ってダメなら3回言う。3回言ってダメなら4回目はお風呂でしゃべろう。」
「頭で考え、心で身体を動かす。」
プロ入団後のイップスにも苦しんだ岩本さん。
イップスからの華麗なる復活について、経験談を交えながら対処法を語りました。
「イップスは誰でもなる可能性がある。イップスになったらそれを認めてあげよう」
岩本さんの軽快なトークに会場には笑顔が溢れ、また、時には感動が会場を包んでいました。
特別講義(本並健治さん)
令和5年3月14日(火曜日)、中央公民館で、指導者育成講座の特別講義が行われました。講師を務めたのは、元Jリーガーで「浪速のイタリアーノ」こと本並健治さん。
Jリーグ創成期当時を振り返り、アマチュアからプロになり、栄養面の考えなどは根本的に変わったとのこと。
コアなファンが増えてきたことに伴い、プレーの質も求められるようになってきたと振り返りました。
また、引退後、指導者としても活躍する本並さん。
高校生や大学生、女子サッカー選手に教える中で、
「長所を伸ばしてあげよう。いつかは上手くなるけど、出来ないことをやろうとしてもなかなか上手くならない。」
「小学校で補欠でも、中学校でレギュラーになれることもあるから、諦めずに続けさせることが大切。」
「小さい頃(ゴールデンエイジの頃)に、色々なスポーツを体験させてあげたい。」
など、貴重なお話をユーモアを交えて話していただきました。