ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 保健福祉部 > 保健所保健・感染症課 > 百日咳にご注意ください

本文

百日咳にご注意ください

3 すべての人に健康と福祉を
ページID:0146625 更新日:2025年4月17日更新 印刷ページ表示

流行状況

百日咳の患者報告数は2020年以降新型コロナウイルス感染症の影響もあり減少していましたが、2025年4月16日時点で既に前年の報告数を上回っています。また、全国報告数も昨年を既に上回っており、今後の動向に注意が必要です。

百日咳患者報告数グラフ

症状について

百日咳菌の感染によって起こる呼吸器感染症です。潜伏期間は7~10日で症状は3期に分かれます。

1.カタル期(約2週間):風邪症状に始まり、徐々に咳が強くなっていきます。

2.痙咳(けいがい)期(約2~3週間):短い咳が連続的に起こり、咳の終わりに大きく息を吸い込み、痰を出しておさまるという症状を繰り返します。

3.回復期(約2~3週間):激しい咳は徐々に治まり、時折、発作性の咳があります。

乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と重篤となる場合があります。合併症としては肺炎や脳炎があります。

また、成人の百日咳では咳が長期にわたって持続するものの、典型的な症状がみられないため診断が見逃されやすく、感染源となって周囲へ感染を拡大してしまうこともあるため、注意が必要です。

参考:百日咳<外部リンク>(国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト)

感染経路

鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や、感染者との接触による感染とされています。

予防

百日咳の予防には5種混合ワクチン等のワクチン接種<外部リンク>が有効です。生後2か月から予防接種法に基づく接種が受けられますので、計画的に接種しましょう。

百日せきワクチンの免疫効果は4~12年で減弱し、最終接種後時間経過とともに既接種者も感染することがあります。

百日咳は高熱が出ることが少なく、咳が長引いていてもただの風邪と思われていることがあります。周囲で百日咳と診断がついた人がいた場合、本人に風邪症状があるときには医師に「周囲で百日咳の患者がいた」と伝えて早めに診察をうけるようにしましょう。また、日ごろから咳エチケットと手洗いを心掛けましょう。

参考:日本の予防接種スケジュール<外部リンク>(国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト)

学校保健安全法による出席停止について

学校保健安全法<外部リンク>では、学校感染症第2種として、特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでは出席停止です。

感染症法との関係

百日咳は2018年1月1日から適切な検査診断で百日咳と診断された症例は年齢を問わす全数把握疾患として報告する、との改正が施行されました。

参考:届出様式等(厚生労働省ウエブサイト)<外部リンク>

感染症法に基づく医師届出ガイドライン<外部リンク>

Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)