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街中のカラスについて
基礎知識
カラスの種類
郡山市内で日常的に見かける主なものは「ハシブトガラス」「ハシボソガラス」の2種類です。
都市部で増えているのは、おもに「ハシブトガラス」です。
ハシブトガラスの生態
繁殖期は樹木の中などに巣を作ります。繁殖期以外の時期や繁殖に関わらない個体などは、夜に群れを作って緑地のねぐらに集まります。
カラスは日の出前30分ほど前から活動を始め、エサを探しに行きます。まだ暗いうちにねぐらを飛び立ち、ごみの多い繁華街に来て明るくなるのを待つものもいます。
繁殖期と威嚇行動
カラスから威嚇や攻撃を受けたというものは、5~7月に多い傾向があります。これは、繁殖期に親鳥が卵や雛を守ろうとする行動で、群れで襲うことはありません。
カラスは攻撃する前に、警戒、威嚇の行動をとります。「カッカッカッ」と小刻みに鳴いているときは、近くに巣がある可能性が高いので、その場から遠ざかるか、迂回するようにしましょう。
カラス被害
「糞害」「ゴミを荒らす」「鳴き声がうるさい」など。まれに「攻撃を受けた」ということがあります。
増える原因
生きものが存在するための3つの要素
- 食べ物があること
- 繁殖することができること
- 安全であること
カラスが生きていくにはその数に見合ったエサの量が必要です。カラスは本来雑食性で、木の実や動物の死骸など自然界のものをエサとしています。ところが食べ物となる生ゴミをエサとするようになってから、市街地に集中するようになりました。また、栄養が良くなることによって自然死による死亡率を下げ、カラスの増加を手助けしていることになります。
対策
カラスは雑食性ですが、都会のカラスはゴミステーション等の生ゴミをエサにしています。それぞれの地域においてゴミステーションの管理を徹底し、カラスのエサ場にされないようにしましょう。
音や光などによる脅しの効果を狙った防除器具は、ハシブトガラスが慣れてしまうため、防除効果は短期的なものと考える必要があります。
関連リンク
- 都会のカラス~その被害と私たちにできること~/環境省<外部リンク>