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本市の水道事業については、安積疏水の完成により、猪苗代湖を水源として東北では秋田、青森に次いで3番目、全国では23番目の近代水道として1912(明治45)年4月に豊田浄水場から給水を開始しました。以来、7次にわたる拡張事業を重ね、東北でも有数の水道事業体として発展を遂げ、中核市郡山の市民生活や社会経済活動を支える都市基盤施設として大きな役割を担ってきました。
水道事業については、高度経済成長期に建設した施設の老朽化が進み、耐震化を踏まえた更新に多額の費用を要するなど、施設拡張の時代から維持管理の時代へと転換の時期を迎え、人口減少と節水意識の高まりの中で、長引く景気低迷の影響を受けて給水収益が伸び悩むなど、水道事業を取り巻く経営環境は厳しさを増しています。
また、下水道事業については、上水道組織との統合により給水から排水までの一元化を図り、効率的な水管理の推進によって徹底した効率化・経営の健全化に取り組んできましたが、少子高齢化の進行や今後見込まれる老朽化施設等の改築・更新需要の増加、地球温暖化等の気候変動により増大する災害など、事業を取り巻く環境が大きく変化しています。
これらの状況を踏まえ、上下水道局では、将来を見据え、持続的かつ安定的な上下水道事業運営のため、「郡山市上下水道ビジョン~郡山市上下水道事業経営戦略~」を策定しています。
2019(平成31)年度から2029(令和10)年度まで(11年間)
実施状況については、「計画策定(Plan)-実施(Do)-検証(Check)-見直し(Action)」のPDCAサイクルを活用し、毎年度進捗管理を行います。
本市では、「災害に強く安定した水道」の更なる推進を目指し、安全・安心で持続可能な維持管理を進めています。