本文
SDGsのゴールの数である17にちなんで、毎月17日をSDGs DAYとして日常に取り入れやすいSDGsを紹介します!
SDGsには17個のゴールがありますが、その中でも日本の大きな課題となっているのがゴール5「ジェンダー平等」です。
世界でも、日本のジェンダーギャップ指数(注)は146か国中125位と低い結果となっています。
SDGsターゲット5.4では、「無報酬の育児・介護や家事労働」を認識・評価することが目標になっています。
「ジェンダー平等」を考えていく中で、今回は「見えない家事」を考えてみましょう。
注)ジェンダーギャップ指数とは、各国における男女格差を数値化したもので、世界経済フォーラムが毎年発表しているもの。
家事には、大きくは炊事、洗濯、掃除、育児などが挙げられますが、それ以外にも名前がついていない様々な家事があります。
例えば、「裏返しに脱いだ服をひっくり返す作業」や「なくなったシャンプーの補充」など、改めて考えるとたくさんの「見えない家事」が生活にあふれています。
ここで、日本の家事の現状について考えてみましょう。
下の図は、諸外国と比較した男女別の生活時間のグラフです。
有償労働時間と無償労働時間について、日本は男性の有償労働時間が極端に長く、無償労働時間が極めて短いことが分かります。長時間労働の問題もありますが、家事は女性がやるものだという固定的な性別役割分担が残っていることも指摘されています。
(出典:内閣府「令和5年版男女共同参画白書」https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r05/zentai/pdfban.html)
郡山市民へのアンケート調査の結果、家庭生活における役割分担については、「食事の用意、あと片付け」「掃除」「洗濯」を行っているのは 「主として妻」と回答している割合が最も高く、5割を超えています。
さらに「育児」「家族の介護や看病」も主として妻が行っている割合が高いという結果になっています。
(出典:郡山市「令和2年度男女共同参画に関する市民意識調査報告書」)
「家事労働を認識・評価する」ため、「見えない家事」を洗い出してみましょう。そして、その作業はどなたがやっているのか確認してみてください。
「見えない家事」についても家族で話し合い、お互いに協力しながら分担していくことがジェンダー平等につながっていきます。
(冷蔵庫の中を確認している様子)
(洗濯用洗剤を詰め替えている様子)
まずは「見えない家事」があることを知ることが意識を変えるきっかけになります。
意識を変えると行動が変わり、そしてそれが世界を変えることにつながるかもしれません。
Think Globally,Act Locally!
日常にSDGsを!
<郡山市の取組>
<リンク>