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2022(令和4)年11月8日(火曜日)から10日(木曜日)の3日間にわたり行われたオンラインによる現地審査の結果、郡山市のセーフコミュニティ再認証取得が内定しました。
オンラインによる現地審査では、外傷サーベイランス委員会と各対策委員会のプレゼンテーションが行われ、認証後5年間の取組や成果について報告しました。
審査員からは、「根拠に基づいた課題設定と課題解決に向けた取組の実施により成果につながっているところが素晴らしい」など、郡山市の取組について高い評価をいただきました。
正式な再認証は2023年2月となる見通しです。
セーフコミュニティの認証制度は、5年毎に再認証の審査を受けることが義務付けされています。郡山市は2018年(平成30年)2月に国際認証を取得していることから、今年、再認証を取得するための現地審査を実施しました。
ミカエル・グリヴナ審査員
ジョンイ・ぺ審査員
マイケル・ウィルソン審査員
令和4年11月8日(火曜日)11時より、郡山市セーフコミュニティ現地審査の開会式を行いました。
開会式では、3日間お世話になる海外認証審査員の皆様をご紹介し、一言ずつご挨拶をいただきました。
郡山市の概要説明については、事前に動画撮影し、審査員へ送付しました。
渡辺正樹(わたなべまさき)セーフコミュニティ課長
郡山市の概要についてのディスカッション
Q:2回目の認証にあたって、当初のビジョン(郡山のあるべき姿)に近づいていると思うか。
A:SC活動を通じて、東日本大震災からの復興は加速した。推進体制が機能するようになり、様々な種類のデータの収集が可能となり、データに基づいた政策立案がより浸透してきた。
Q.郡山市におけるSDGsとSCの関係性について紹介してほしい。
A.SCの取組による安全安心なまちづくりが基盤となり、その基盤の上で持続可能な社会の実現になると考え、取組を進めている。
外傷サーベイランス委員会の発表は、事前に動画撮影し、審査員へ送付しました。
寺西寧(てらにしやすし)委員長
外傷サーベイランス委員会のディスカッション
Q:市民意識調査の結果と各種統計データの傾向のギャップがあれば教えてほしい。
A:交通事故でいえば、事故件数は減少しているものの、意識調査では交通事故に対する不安を感じている人が多い。
安部賢児(あべけんじ)委員長
交通安全対策委員会の活動報告
Q:2014年以降、非常に大きく交通事故件数が減少しているが、大きな要因は何か。
A:対策委員会の取組のほか、関係機関、団体が一体となって連携して取り組んだ結果と思われる。
吾妻利雄(あづまとしお)委員長
こどもの安全対策委員会の活動報告
Q:家庭内事故減少のための保護者対象の調査はどう実施するのか。何を具体的に知りたいのか。
A:家庭内の事故については、救急搬送データやSCの市民意識調査を参考にしているので、保育所の取っているデータと比較できるようなものにしたい。
上田敬史(うえだたかし)委員長
防犯対策委員会の活動報告
Q:郡山市の客引きは違法行為なのか。
A:郡山市では条例を制定しており、風俗営業等に関する客引き行為に関しては条例で規制している。
Q.DVによるシェルターやホットラインのサービスはあるのか。
A.シェルターについては福島市にある支援センターがそれにあたり、直接連絡するか、郡山市を通して支援センターに繋ぐという方法を取っている。各種相談窓口を利用することもできる。
藤本マチ子(ふじもとまちこ)副委員長
高齢者の安全対策委員会の活動報告
Q:郡山市では高齢者が安全で健康に過ごすためにどのような仕組みがあるか。その中での対策委員会の役割は。
A:郡山市では、介護予防の観点と見守り、元気高齢者の活用という両面から高齢者施策を推進し、SDGsの未来都市計画を定め各種課題解決のための取組を実施している。その施策のなかで、当委員会は、高齢者の安全対策を担う役割であると考える。
國分晴朗(こくぶんはるお)委員長
防災・環境安全対策委員会の活動報告
Q:災害対応の経験値が高い郡山市において、他自治体や国に、SCに取り組んだ中で良かったことを事例を交えて教えてほしい。
A:例えば、毎度防災計画を改定したり、常に更新していること。また災害時の市民の避難方法を調査し、車での避難が多い現状を踏まえ、車中避難スペースを確保した。
川上一之(かわかみかずゆき)委員長
自殺予防対策委員会の活動報告
Q:ゲートキーパーでは何を学ぶのか。
A:ゲートキーパーは、気づく・話を聞く・つなぐ・見守るという4つの行動をするということを学ぶ。眠れない、食欲が落ちているという様子に気づくということが大事である。
発表終了後、海外認証審査員3名を代表し、ミカエル・グリヴナ審査員から、これまでの取組に対してのお褒めの言葉と、再認証の内定の発表がありました。
審査員からのアドバイスをこれからのセーフコミュニティ活動に活かし、今後もより安全・安心なまちづくりを目指して参ります。
審査員講評時の様子
審査員講評終了後
審査員(ミカエル・グリブナ審査員、マイケル・ウィルソン審査員)
日本セーフコミュニティ推進機構 代表理事 白石陽子氏
各対策委員会委員長・副委員長の皆様
郡山市セーフコミュニティ推進協議会 会長 品川萬里郡山市長 郡山市教育委員会 小野義明教育長