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がんについて
このページでは、がんについての情報をお知らせしています。
1.がんについて知っておきたいこと
誰でもなる可能性がある
いま日本では、男性の3人に2人、女性の2人に1人が、生涯のうちがんにかかるといわれています。
誰にとっても、身近な病気です。
完全に防げるわけではないが、なりにくくすることはできる
がんは、完全に防ぐことはできません。
しかし、生活習慣の見直しや、がんの原因となることが分かっているウイルスや細菌への対策などにより、なりにくくすることが可能です。
うつる病気ではない
がんは、遺伝子が傷つくことにより起こる病気です。一部のがんの発生にはウイルスや細菌の感染が関係している場合があります(肝炎ウイルス、HPVウイルス、ピロリ菌など)が、がんという病気そのものが、人から人へ直接うつることはありません。
2.がんの発生と経過
人間の体は細胞からできています。正常な細胞の遺伝子に傷がついてできる異常な細胞の塊の中で悪性のものを「がん」といいます。
健康な人の体でも、毎日多数のがん細胞が発生していますが、免疫が働いてがん細胞を死滅させています。しかし、この免疫の働きが年を取ることなどにより低下すると、発生したがんを死滅させることが難しくなります。
生き残った1個のがん細胞は、10~20年かけて、一般的にがん検診で見つけられる1センチメートル程度の塊になります。
そこから、2センチメートル程度の大きさになるのは1~2年程度です。それ以降は進行がんとなり、自覚症状が現れてきます。
3.がんの種類について
がんは、ほぼすべての臓器に発生する可能性があります。
ここでは、厚生労働省が検診を推奨する5大がんのリンク先を掲載します。(国立がん研究センター「がん情報サービス」一般向けサイトからご覧いただけます。)
- 胃がん(国立がん研究センターホームページ)<外部リンク>
- 大腸がん(国立がん研究センターホームページ)<外部リンク>
- 肺がん(国立がん研究センターホームページ)<外部リンク>
- 乳がん(国立がん研究センターホームページ)<外部リンク>
- 子宮頸がん(国立がん研究センターホームページ)<外部リンク>
4.がんの予防について
国立がん研究センターをはじめとする研究グループで、日本人を対象としたこれまでの研究の結果、日本人のがん予防にとって重要な、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」の5つの生活習慣に「感染」を加えた6つの要因を取り上げ、「日本人のためのがん予防(5+1)」を定めました。
これから紹介する6つの予防法を実践することで、あなた自身の努力でがんになるリスクを低くしていくことが可能です。
禁煙する
たばこは肺がんをはじめ、多くのがんに関連することがわかりました。
たばこを吸う人は吸わない人に比べて、何らかのがんになるリスクが約1.5倍高まることがわかっています。受動喫煙でも、リスクは高くなります。
禁煙はがん予防の大きな一歩です。禁煙外来や禁煙支援薬局などに相談することも、禁煙成功への近道です。
節酒する
多量の飲酒はがんの発症リスクを高めます。
女性のほうが、体質的に男性よりも飲酒の影響を受けやすいので、より少ない量でリスクがあがります。
がん予防のためには、飲酒をしないことがベストという認識を持ちましょう。
飲む場合は、純アルコール量換算で1日当たり約20グラムとしましょう。
食生活を見直す
1.減塩する
塩分濃度の高い食べ物をとる人は、胃がんのリスクが高いという結果が報告されています。
厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日あたりの食塩摂取量の目安を、男性は7.5グラム未満、女性は6.5グラム未満にすることを推奨しています。
2.野菜と果物をとる
野菜と果物をとることで、食道がん、胃がん、肺がんのリスクが低くなる可能性があります。
厚生労働省策定「健康日本21(第三次)」では、1日当たり野菜を350グラム、果物を200グラムとることを目標としています。
3.熱い飲み物や食べ物は冷ましてから
飲み物や食べ物を熱いままとると、食道がんのリスクをあげるという報告があります。少し冷ましてから口にするようにしましょう。
身体を動かす
仕事や運動などで身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があります。
推奨される身体活動量の目安は、18歳から64歳の人で、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分(1日約8,000歩)、加えて息がはずみ汗をかく程度の運動は1週間に60分おこなうこととされています。
運動習慣がない人は、今より10分多く動くことから始めましょう。
適正体重を維持する
肥満度の指標であるBMI値【体重(キログラム)/身長(メートル)/身長(メートル)】が、男性は21.0~26.9で、女性は21.0~24.9で、がん死亡のリスクが低いことが示されました。
がんを含むすべての原因による死亡リスクは、太りすぎでも痩せすぎでも高くなることがわかります。
「感染」もがんの主要な原因です
B型やC型の肝炎ウイルスによる肝細胞がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸がん、ピロリ菌による胃がんなどが知られています。
いずれの場合も、感染したら必ずがんになるわけではありません。それぞれの感染の状況に応じた対応をとることで、がんを防ぐことにつながります。
●がんは、完全に予防することができるものではありません。定期的な検診の受診により早期発見・早期治療が重要になります。
5.がん検診について
がん検診は、がんを早期に発見し、適切な治療を行うことでがんによる死亡を減少させることを目的にしています。
検診は、症状がない人が対象で、ターゲットとする病気を発見するために行われるため、定期的に受けることが大切です。
自覚症状のない、この時期に見つかるがんは、早期がんと言われ、がんの種類にもよりますが、約90パーセント以上治るといわれます。
気になる自覚症状がある場合は、検診ではなく、適切な検査・診断・治療をするために、医療機関で診療を受けてください。
年に一度はがん検診を受けましょう。(種類により2年に一度の検診があります。)
がん検診で「要精密検査」と判定され、再検査が必要な場合には、必ず医療機関を受診しましょう。
郡山市のがん検診は、指定医療機関で令和8年1月31日(土曜日)まで実施しています。早めの予約をおすすめします。
指定医療機関一覧、対象年齢や検査内容などの詳細は、以下のリンク先で確認してください。
関連リンク
- 日本対がん協会<外部リンク>
- スマートライフプロジェクト<外部リンク>































































