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美しい花木と水の流れによって、季節ごとに表情を変える「せせらぎこみち」。住宅地のすき間を縫うように、落ち着きを感じる遊歩道が、歩く人々をやさしい気持ちに変えます。生活道路や散歩道、さらには通勤・通学路として利用され、皆様から大変ご好評を得ております。
せせらぎこみちの整備については、平成7年度に「水循環・再生下水道モデル事業」という国の補助事業として採択され、平成9年度までの第一期に西ノ内および若葉町地区の工事が行われました。
その後は、平成10年度に「水環境創造事業(水循環再生型)」となって国の補助を受け、平成13年度までの第二期に台新および開成地区の工事が行われました。
施工年度 | 平成7年度~平成9年度 |
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施工延長 | 約1,000メートル |
施工箇所 | 西ノ内二丁目地内~若葉町地内 |
施設概要 | せせらぎ水路、遊歩道、植栽、浄化施設 |
施工年度 | 平成10年度~平成13年度 |
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施工延長 | 約2,100メートル |
施工箇所 | 台新一丁目地内~開成一丁目地内 |
施設概要 | せせらぎ水路、遊歩道、植栽、多機能型貯留水槽、圧送ポンプ |
せせらぎこみちの事業の目的とは、雨水排水路をより親水的な二重構造とすることによって
を図るものです。
この水路は、国土交通省の水環境創造事業の一環で、雨水排水路を地上と地下部分の二重構造とし、雨水排水路を流れる水を浄化施設できれいにして、清流を地上部分のせせらぎ水路に流入させています。
工事着手前
工事完成後
この下水道の地上部分は、これまで大半が盛り土されているだけの状態でしたが、下水道敷地内の有効利用で市民の憩いの場にするほか、処理水が防火用水などに再利用できます。また、街中に誕生した憩いの場として、子どもからお年寄りまで幅広くの方々に利用されています。
このうち、平成12年9月に受賞した建設大臣賞「甦る水100選」は、建設省(現国土交通省)が、近代下水道制度100年記念行事の一環として、下水道が水環境の保全回復に果たしている事例を募集し、表彰するというものでした。本事業「甦る清流とせせらぎこみち」は、「下水道事業によりせせらぎなどの水環境を創造した事例」部門において、特に優れたものとして高い評価を受けました。
「せせらぎこみち」のパンフレットがダウンロードできます。